ポコペン!

文:ギョウ・ヤマグチ/絵:いしい つとむ / イマジネイション・プラス

子どもたちが「缶蹴り」で遊んでいます。缶を蹴るためにとてもすごい案を思いつきました。隠れている子たちが数秒間隔で出て行って、オニの子が「ポコペン」まで言う時間を与えないのです。それを続けているので、オニの子はずっとオニをやることになってしまいました。一人それを見て「オニばかりじゃつまらないよな。皆んなで楽しく遊ぶためにオニを代わってあげよう」と思う子がいました。でも、数秒間隔で出て行く案は続いたので今度は代わってあげた子がずっとオニをやることになります。でも「オニばかりじゃつまらないよな。皆んなで楽しく遊ぶためにオニを代わってあげよう」と思う子は他にはいなかったのです。

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